2019年08月28日
長編ライブレポートを公開、ローリングストーンWEB版。全員でこの先も走り続けることをもう一度宣言するのが「兵、走る」なのだ。
「王者の帰還」を示した一曲目の「RED」
日はすっかり暮れ、台風の影響で吹き荒れた強風も弱まり、アリーナ後方からスタンドまでびっしりオーディエンスで埋まった中、一曲目に演奏されたのは「RED」。メジャーリーグから広島に復帰した黒田博樹投手の登場曲として書き下ろされた楽曲だけあって、ビッグなコーラスを含む文字通りのスタジアム・ロックであり、まさに「王者の帰還」という印象。ステージ上には両サイドにギターアンプがずらりと並び、音圧がものすごいし、そんな中を突きぬけていく稲葉浩志のシャウトもすごい。続く「声明」の〈この度私は変わります 真新しい朝にwake up wake up/限界もNGも無くします 少々痛いのも気にしません〉という歌詞は、20年目にして初の日本人ヘッドライナーというシチュエーションとも見事にリンクしていた。
名レビューである。
CDとライブでオーディエンスとの濃密な関係性を作り上げた「RUN」の時代を経て、「ultra soul」で獲得したより幅広いリスナーも連れて、その全員でこの先も走り続けることをもう一度宣言するのが「兵、走る」なのだ。〈ゴールはここじゃない まだ終わりじゃない 止むことのない歓声/今日を生きるため 明日を迎えるため 誇り高きスピードでTRY〉という歌詞からも、「RUN」とのシンクロが感じられる。
bztak1783 at 18:47│Comments(0)│2019年ライブ情報